2000年12月27日発行
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純正律音楽研究会会報『ひびきジャーナル』 {号外}
2000年12月27日発行
編集/発行:純正律音楽研究会
〒106-0031 東京都港区西麻布2-9-2 (有)アルキ内
Tel. / Fax. 03-3407-3726
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いよいよ冬本番、冷え込みが増すごとに夜空も冴えわたる季節がやってきました。
皆様お忙しい年の瀬をお過ごしのことと思います。
純正律音楽研究会が細々ながらここまで何となくやってこられましたのも、会員の
皆様のお力添えと存知上げ、感謝申し上げます。
さて、新世紀のカウントダウンも迫り来て、なお一層の飛躍を目指しつつ、今年の
回顧と来年の展望を報告いたします。何分にも力不足の故、本来、約3ヶ月に1回
は行う予定だった会報発行が諸般の事情によりなかなかスムーズにいかず反省して
おります。ここにお詫びと共に、来年の豊富を語る号外を発行します。
今回は何分、「号外」ですので、通常よりも中身は希薄ですが、この1年間の軌跡はおわ
かりいただけると思います。また、黒木氏の渡仏後初めての原稿も届きました。併せ
御高覧賜れれば幸いです。
来年もよろしくお願いします。
純正律音楽研究会代表 玉木宏樹
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新世紀にあたり、今年の回顧と来年の課題
純正律音楽研究会代表/作曲家・ヴァイオリニスト 玉木宏樹
#
ミニコンサートは、3月と11月に四谷のコア石響にて、そして、7月には、芝abc
会館ホールにて拡大コンサートをやり、それぞれ好評をいただき感謝。しかし、それ
にしても回数が少ない。いろいろと言い訳をしたら山ほどありますが、ひとつだけ
御理解ください。
今年は当研究会にとっても、小さい嵐とはいえ、いろんなことがありました。
4月ごろ始めたメーリング・リストが結構ハードな論争の場となり、MLの存在その
ものに賛否両論が殺到しましたが、このMLも黒木氏の渡仏により中断。近日の再開の
チャンスを窺っています。そして、玉木があの「絶対音感教育」の牙城たる桐朋学園
短大にて「純正律」の講座を担当しました。今年1回限りの試験的登用だったのですが、
好評だったのか、来年も依頼されました。また、東芝のディレクターだった平形氏と久し
振りに再開し、純正律の素晴らしさをすぐに理解されて、整体のマジョ・峰咲マーユ氏
とも再開し、純正律での作曲を委嘱され出来上がったのが『第3の夢』と題するCD。
それをもとに芝abc会館ホールにて拡大コンサート。なんと400人ものお客さんが来て
くれ、純正律の認知も一挙に拡がりました。また、渡仏した黒木氏は世界でも画期的な
ギターによる純正律調弦法を発見し、しばし我々は興奮状態に陥ったものでした。ここに、
今年1年の主な活動を記しておきます。
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《純正律音楽研究会2000年の活動記録》
2月4日――あのホーメイの巻上さんを、中村橋のドクター萩野昭三氏の所へ強制連行。
ホーメイ発声時のレントゲン撮影。巻上氏しばしショック状態。
2月16日――広島県福山市リーデンローズ小ホールにて、純正律ミニコンサート。
3月30日――四谷のコア石響にて、当研究会第4回ミニコンサート。黒木氏の純正律
ギター、初登場
4月9日――MXTV「ガリレオ・チャンネル」にて、純正律の特集の取材。
4月14日――桐朋学園短大「純正律講座」初回。半年間だけだったが、学生の出席率
も良く、多大なる衝撃を与えたものと思われる。
4月15日――日本産業カウンセラー協会にて、純正律のレクチャー。
4月24日――TBSラジオにて、50分にわたる「純正律」特番オンエア。
5月2日――NHKの局内書店、放文社の社長より、「TBSラジオにて純正律の存在を知り、
ぜひNHKでも問題提起したい」との提案で、NHK内の同書店にて玉木の本とCDの特別
キャンペ-ンを実施。結果、NHKからの反応はなかったが、キングレコードのディレクター
から「ぜひ純正律のCDを出したい」との打診があった。
5月4日――平形氏と峰咲マーユ氏からの委嘱作品「第3の夢」の録音。
5月27日――西麻布「FRIENDS」にて、研究会会員を対象に、玉木&黒木と共に語り合う
「小さなお茶会」を開催。もちろん玉木のヴァイオリン演奏もあり。三重や香川からの熱心な
参加者も。
5月30日――クラシック系現代音楽で唯一人、「純正調」をテーマにしている作曲家・藤枝
守氏と対談。これは後の会報のトップ記事となる。
6月10日――御殿場のワイズメンクラブにて、純正律レクチャーコンサート
6月15日――テレビ東京、ニュース番組取材。
7月8日 ――リズム時計の新製品、純正律チューブラベルの音楽担当。
7月13日――キングレコードとCD化の打ち合わせ。
7月15日――芝abc会館ホールにて拡大コンサート「第3の夢」。400人の大盛況。
8月初め――黒木氏の純正律ギターへの新曲作成。
8月25日――黒木氏、渡仏直前に、とにかくギターだけを先行録音。
9月1日――横浜ロータリークラブにて、純正律レクチャーコンサート。
9月16日――世田谷FMにて、純正律を話題に番組収録。
9月17日――東京セルフ研究会で、レクチャーコンサート。
10月7日――アルキにて、調律の話についての茶話会「純正律研究のための小さな集い」。
10月14日――民放ラジオ8局向け、純正律の話を収録。
10月22日――リズム時計のチューブラベル、千葉県君津市の小櫃小学校に設置。
11月3日――四谷コア石響にて、第5回ミニコンサート。ゲストは水野佐知香、荒井章乃
の親子二重奏ヴァイオリン。
11月8日――リズム時計創立50周年記念イベントにて、純正律レクチャー。
11月14日――キングと打ち合わせの詰め。来年の2月21日発売で3枚を出すことを
ほぼ決定。
12月2日――小櫃小学校にて純正律ミニコンサート。
12月12日――キングレコード用新曲録音。
12月17日――マーユさんのアトマスキュア研究会発足記念パーティにて、ゲスト出演。
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純正律と直接関係あるわけではありませんが、玉木は他にも重要な仕事をいくつか
手掛けました。
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◆コロムビアから出た、女流ヴァイオリニスト幸田聡子氏のCDアルバム2枚の編曲担当。
◆コロムビアから、水野佐知香・荒井章乃の親子によるヴァイオリン二重奏CDをリリー
ス。玉木が編曲・監修。なお、この楽譜は来年の1月に音楽之友社より発売予定。
◆11月27日、TBSの芸術祭参加2時間ドラマ「義父のいる風景」オンエア。玉木は、原
作者でディレクターの福田新一氏より音楽担当の要請を受け、快諾したが、福田氏はドラ
マの完成を前に無念の逝去。なお、福田氏は、当研究会の発起人のひとり、ドクター福田
六花氏の父上であり、私の友人でもあった。合掌。
◆「純正律」を製品に搭載し、新方向を探りつつあるリズム時計工業との連携プレーも進
行中。新チューブラベルと共に、オルゴールを最も純正律に近いミーントーン化し、話題
となりつつある。
◆民話の語り部・沼田曜一氏のライフワークである、日本の民話全集CD『むかし語り十二
夜』(全12枚)の音楽を玉木が担当。
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以上のような行程が、果たして多忙なのか効果的なのかは、皆様に判断していただくと
して、来年は今より一層、純正律が話題になるような気がしています。ミニコミ誌を含め、
数社からインタビューを受けており、また、キングレコードからもCD発売予定です。下に、
主な予定を書いておきます。
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《2001年の純正律関連の展望》
1月12日――三菱金曜会(三菱系の社長・会長の懇親会)にて純正律レクチャー。
1月29日――宝塚ベガホールで純正律レクチャー。
1月30日――大阪ドーンセンターで純正律レクチャー。
1月5日――この日発売のファッション系カルチャーマガジン『スタジオボイス』誌の特集
「JAPANESE COMPOSER」に、玉木登場。
2月――に発売予定のディープな音楽雑誌『クッキー・シーン』に、玉木の特集が掲載され
る予定。また、併せて、新宿のロフトプラスワンでのイベントを計画中とのこと。
2月21日――キングレコードより、純正律CDを3枚リリース予定。1枚目は『光』(『光の
国へ』3枚シリーズのコンピレーション)。2枚目は『響き』(「響き」シリーズのコンピレー
ション)。3枚目は『時』(リズム感のある新局面の新曲と、リズム時計用の曲を中心に)。
3月10日――横浜の根岸方面の某所にて、純正律レクチャーコンサート予定。
3月中旬――キングレコードCDリリース記念の拡大コンサートを準備中。
↓
さらに……
↓
☆某社より、「純正律」に関する新しい本の出版企画中。
☆来年もまた、桐朋学園短大の講座、続行。
☆リズム時計工業が、ミネラル・サウンド(純正律使用)プロジェクトを大々的に展開する
予定。
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そうそう、書き忘れたことがありました。当研究会の動きに関心を持たれているある人が、
私のCDを聴いたドイツ在住のヘンクツ老教授(しかも純正律専門、純正律ハードの特許ま
で取ろうとした方)から、「日本人にも純正律でこんな水準の人がいるのか」と大変驚かれ
たという感想が、ドイツ語で来ました。どうですか? ハハハ……なんとなく、世界的な視
野で純正律を語れる土壌が育ちつつあるような気がします。
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{{{{{{ ムッシュ黒木の純正律講座 本日休講! }}}}}
閑話休題 【その1】
黒木朋興
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僕の住んでいる街は、Aix-en-Provence(エクサン・プロヴァンス)という。略してエクス。
マルセイユのすぐ北にある街だ。マルセイユはパリをも凌ぐ大都市で、アフリカ系の移民が多
く、何やら雑然とした街なのに対し、エクスは静かで小さな街だ。大きな裁判所がある都合上、
弁護士が多いという。それから少し離れたところに大学のキャンパスがあり(僕はそこで働い
ている)、当然学生も多い。学生と言っても、パリやストラスブルグと並んで、とりわけ留学
生の多いので有名な街だ。
ということで、アメリカ人だの日本人だのがわんさといて、留学生同士ということもあり、
すぐに仲良くなるのは良いのだが、「なかなかフランス人の友達ができない」とぼやいている
留学生が多いというのも事実。この間もある友人宅へ招かれて、欧米人5、6人に囲まれて食
事をしてきたのだが、その中に1人だけフランス人がいて、みんなに「ようやくフランス人に
会えたよ」と珍しがられていた。おいおいここはどこだ。
♪ ♪ ♪
日本にいるときは、エクスとマルセイユは歩いて行ける距離だと思っていた。何せ隣町だと
いうから、「新宿の次は中野」みたいな感じを想定していたのだ。ところがどっこい、こちら
では隣町に行くのに車で高速道路を飛ばさなきゃいけない。マルセイユまでの30分、高速道
路の車窓から外を眺めていると、ぽつんぽつんと家があるにはあるのだが、巨大なショッピング
センターが広がっていたりと、基本的にそこは郊外と呼ばれる地域だ。
とにかくこの国には平原が豊富にあるのだ。平地とみると何か建てなきゃ損とばかりに、そ
れどころか、山を切り崩し、海や湖を埋め立ててでも土地が欲しい日本と違い、もったいない
くらい畑なり牧場が延々と続いている。基本的にフランスは農業国だ。ただ、少し北のほうに車
を走らせると山があるにはある。そして少し見晴らしの良い高台から東のほうを見やると、アル
プスの白い頂がそびえ立っている。ただ、全体的に地形がなだらかな感じだ。
♪ ♪ ♪
さて南仏、と言うと、随分暖かいと想像しがちだが、実は東京よりも緯度が高いのだ。従って、
冬は日が短い。朝7時(もちろん冬時間)に起きるとまだ真っ暗で、ようやく6時頃明るくなり、
夕方の5時半を過ぎるともう真っ暗になる。冬の寒さはだいたい東京と同じくらいだとある人が言
っていたが、12月9日の時点でまだ暖房いらずだ。そのかわり11月の中頃は寒くて暖房を入れ
ていた。今は少し暖かいのでほっとしている。年が明けるともう少し寒くなるだろう。また今年は
異常気象らしく冬だというのに雨が多い。例年だと判で押したような青空が続くらしいのだが。浦
和生まれ浦和育ちの僕にとっては、冬といえば空っ風が吹き荒び、とにかく空が青くて乾燥してい
る季節だから、雨が多いのには閉口している。
♪ ♪ ♪
1月、2月になればアルプスに雪が沢山積もるだろうから、スキーに行こうと友達が誘ってくれて
いる。スキーなんて何年やっていないのだろう。この間はスケートに行ったし、別に勉強をサボって
いるつもりでもないのだが、日本にいたときに比べてやはり遊んでいる。何せ歩いて5分以内の距離
にディスコだのバーだのがあるのだ。週末の夜10時を過ぎると、友達から電話がかかってきて、夜
の街へくり出す。そして専ら酒を飲む。料理は注文しない。家でしっかり食べてくる。外で食べ物を
頼むとえらく高いのだ。
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@@@@@西麻布通信@@@@@
◆◆いよいよ新世紀の到来。技術は想像の速度を越えて「進化」しているらしいですが、本当に
価値あるもの・善いものが認められ、伝えられていく時代になってほしいと切に願うこの頃。
皆様の夢がかなう、素晴らしい2001年となりますように。〈tmrk〉
〒〒〒〒〒〒おたよりお待ちしています!〒〒〒〒〒〒
〒106-0031 東京都港区西麻布2-9-2(有)アルキ内
Fax. 03-3407-3726 / E-mail: archi@ma.rosenet.ne.jp
純正律音楽研究会 まで
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いちばん速い純正律情報はこちら!
→玉木宏樹のホームページ
URL : http://www.midipal.co.jp/~archi/index.html
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