NPO法人純正律音楽研究会 設立趣旨書

 現代の社会をとりまく環境問題は年々その深刻さを増しています。その中で意外に見過ごされていますが、日本における音及び音楽を取り巻く状況は欧米にくらべ後進的で悲惨な状態です。このままでは日本は音や音楽の面から危機的な状況に陥ってしまいます。

 家庭にあってはテレビやラジオ、街でもからくり時計やスピーカーから流される無神経な音や音楽の数々。行楽地や自然公園にまで至る無意味な垂れ流し音楽は、およそ平均律という非常に騒がしい人工的な音律で作られており、自然の摂理の協和的響きを無視しています。音楽を使うのなら、もっと人間にやさしい、ハーモニーのきれいな純正な自然音律を意識した音及び音楽づくりをしてほしいと願うものです。

 ここに純正律音楽研究会は人間の体にもシンクロする純正律の効用を再発見し、純正律を始めとする各種の自然音律による美しい音空間づくりを社会に提唱するために、社会的存在として広く音楽家や音楽愛好家との協同の活動を展開すべく、特定非営利活動法人純正律音楽研究会として新出発するものです。純正律はヨーロッパで発達した荘厳な教会音楽のような美しいハーモニーの基礎となる音律です。端的には主和音がぴったり調和する音階のことをいい、具体的にはポピュラー系ではエンヤやアディエマス、クラシック系ではヒリヤードアンサンブル、リベラ、ウィーン少年合唱団や近年注目の古楽器アンサンブルの演奏が純正律です。

 任意団体としての純正律音楽研究会の活動も4年経ち、徐々に「純正律」という言葉も音楽愛好者の間では定着してきました。今日までリリースした純正律オリジナルCDは、各方面で安らぎをもたらす音楽として好評を博しております。純正律による街の環境音楽も話題になりつつあります。音楽療法的な見地からしても、純正律及び自然音律を意識した音楽づくりは貢献できる可能性を大いに秘めていると思われます。

 純正律及び各種の自然音律の豊かな音の世界を広げ、日本の音及び音楽環境を改善して行くために、多くの人々の力を結集して、保健・医療・福祉の増進、社会教育の推進、まちづくりの推進、学術・文化の振興、環境の保全、国際協力、子どもの健全育成等の分野で広く公益に寄与するものとして参ります。

平成15年5月13日

代表 玉木宏樹